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山田真山の絵について

寄贈された絵画
琉球王国時代那覇港の風景
 
 この絵は、日本の歴史や政治・文化の研究で世界的に有名な米国プリンストン大学名誉教授のマリウス・バーサス・ジャンセン博士から寄贈されました。
 ジャンセン博士は、1999年に文化功労者に選ばれました。外国生まれで初めて選ばれた文化功労者です。
 ジャンセン博士は、沖縄戦の終戦直後に沖縄に派遣され、名護市の捕虜収容所で山田真山画伯と出会い、友人になりました。
 
 山田真山画伯は、博士が沖縄から横浜に転任したときに物資の乏しい収容所でこの絵画を制作し、米軍兵士に託してこの絵を博士のもとに贈りました。
 
 「絵をいただいて、結婚と同時に額装し、50年間生活を共にして楽しませていただきました。収容所で覚えたての日本語で初めて声をかけたのが山田画伯です。絵の材料、紙、絵の具など何もない時代に、国の違うアメリカ人の私に絵をプレゼントされたことは、文化や国籍を超えた平和と友情の証です。
 平和祈念堂には、山田画伯の絵画はこれまで1点もありませんでしたが、今度私が寄贈させていただいた作品が展示されることになりました。
 半世紀前、那覇港から中国へ向けて出て行く沖縄船を描いたこの作品が最終的に収まる所として、平和祈念堂ほどふさわしい場所はないと思います。沖縄、日本本土、朝鮮半島、そして中国大陸の 港が、幾久しく文化と友情とを運ぶ海のハイウェイであり続けるよう祈ります。
 私はこの絵を十分に楽しみました。沖縄にお返しするという夢が叶い嬉しく思います」
(ジャンセン博士談)
 
贈呈写真
平和祈念堂で絵画を贈呈されるジャンセン博士(中央)
ジーン夫人(左)と山田昇作所長(右)1999年3月18日
 
 
 
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